地方過疎化の原因と効果的な対策の方向性【地域の魅力を最大限発信する】

地方過疎化の原因と効果的な対策の方向性 地域活性

地方が過疎化しているのは多くの人が知っていることです。ですが、意外と多くの人はどうして地方が過疎化しているかその原因が分かっていないというのがあります。そのため地方の過疎化が止まらないという事態になっています。

地方過疎化の原因と効果的な対策の方向性

地方では仕事がない

お金を稼ぐには都会に行く

地方の過疎化の原因はその多くが地方に仕事がないというのがあります。仕事さえあれば今の時代地方が過疎になる理由はほぼないと言っても過言ではないです。

確かに昔から地方には仕事がないために都会に若い人が地方を離れるというのがありました。ですが、それは仕事だけが原因ではありません。

昔は地方にいても楽しみがなく若い人が都会に流れていたというのもありました。ですが、今は時代が変わってエンタメ目的で若い人が地方を離れて過疎になるということはなくなりつつあります。なぜなら、今の時代はインターネットさえあればどこに住んでいてもエンタメで困ることがないと言っても過言ではないです。

なので、エンタメ目的で若い人が地方を離れることはないですが、相変わらず地方には仕事がないです。
若い人は仕事を得るために都会に行くようになってます。そのため地方の過疎化は止まることもないです。

地方は賃金が安い

地方には仕事がないというのは仕事自体がないというわけではなく、地方には賃金が高い仕事がないという意味です。
なので、地方であってもハローワークで仕事を探せば選ばなければ仕事はあります。ただ、仕事があっても都会に比べたらずっと安い賃金の仕事ばかりということになるので若い人はみんな都会に行くことになります。
できるだけたくさん稼ごうと思う若い人は都会に行くことになります。

地方に成長企業を作ってこなかった

地方の過疎化が進んでいる原因の1つが行政の失敗です。長年行政は地方に企業を誘致すると言っておきながらそれをしてきませんでした。そのため地方には成長企業と飛べるものはなく、若い人は将来性を感じることができませんでした。

そんな状況で地方が活性化するわけもなく、過疎化が進んで行くことになります。もし、行政がもっと真剣になって地方に有力な企業を誘致できていればここまで過疎化も進まなかったと思います。

少子高齢化

出生数が少ないと過疎も進む

地方の過疎化の原因のもう1つの大きな原因が少子化です。

産まれる子ども数が減っていけば子どもが全くいなくなるということはないですが、ピークの頃と比べると今の日本の子どもの数は圧倒的に少ない状況です。そんな状況で地方の過疎化が止まることはないです。

子どもがいなくなればそれだけ過疎化は一層進んでいきます。昔ほど都会暮らし自体に魅力がない時代において過疎が止まらないのは子どもの数が自然に減っていることも要因となっています。

もし、少子化をなんとかできていれば地方にもある程度子どもがいることになって、そこでずっと暮らしていこうという判断をする子も今の時代なら多いはずですが、出生数が少ない以上はそうはならないです。地方の過疎化は今後も進んでいく一方です。

価値観の多様化

少子化の要因の1つが価値観の多様化です。昔は適齢期という考えがあってこのくらいの年齢になったら結婚をして子どもを産むというのが普通でした。

みんなが同じような感じで子どもを産んで育てるのが当たり前だった時代とは大きく違ってきて、価値観も多様化して結婚しても子どもを持たない夫婦や結婚もしない人も増えてきました。これには価値観の多様化という面だけでなく、経済的な理由もあります。そのため子どもが欲しくても子どもを持てない人も多くなっているということもあるので、そのような理由でも地方の過疎化は進んでいるというがあります。

必ずしも結婚したくない人が増えてきたとか、子どもが欲しくない人が増えてきたというだけでなく経済的な問題でも子どもが持てないという理由で地方の過疎化も進んでいます。

昔から若い人が仕事を求めて都会に行ってしまうというのがあった中でさらに少子化によって地方の人口が減るという悪循環に陥っているというのがあります。地方の過疎化が進んでいくのはある意味当たり前です。
人が減っていくだけの状況で仕事もない地方の過疎化は進んでいくだけです。地方の過疎化の原因は1つだけではないです。

ただ、このような状況になることが何十年も前から分かっていながら行政が放置してきたとういうのが最大の原因であるのは確かです。もし、本気で行政が地方の過疎化の問題に対処していれば過疎化の解消はできないことはなかったです。長年地方の過疎化に対処すると言ってきたにもかかわらず、抜本的な対策を打ってこなかったせいで地方の過疎化は加速し続けてます。

つまり、問題の先送りをしてきて結果どうしようもなくなったというのが地方の過疎化の最大の原因であると言えます。

地方の魅力を伝えることが過疎化対策につながる

第一次産業の魅力を伝える

過疎化している地域は自然が豊富であることが多く、「農業」「林業」「漁業」のような第一次産業を仕事にしている人がたくさんいます。生活に必要不可欠な第一次産業ですが、年々就業している人は減っていて危機的状況に陥っている地域もあります。第一次産業を盛り上げることができれば過疎化対策にも効果的なのですが、情報発信が十分とは言えない状態なので情報収集が難しくて就業を諦めてしまうケースも多く、それが第一次産業が抱える長年の課題でした。

役場や市役所が地元の広報誌で取り上げるだけでは外に向けたアピールが足りないので、積極的にインターネットを活用していくべきです。ホームページやブログはもちろん、ツイッターやインスタグラムなどのSNSも活用した方が良いです。地方ならではの大自然を使った映像や動画を撮影したり、都会では難しいユニークな方法で第一次産業の魅力を広めることができれば地方の仕事に興味を持つ人が増えて過疎化対策にも効果的です。

地方ならではの「安さ」をアピールして過疎化を防ぐ

地方には都会よりも安いものがたくさんあります。まずは東京では考えられないレベルの家賃の安さです。東京だと一人暮らしのアパートやマンションを借りるのに月々10万円以上必要になることもありますが、地方ではその半分以下で綺麗なアパートやマンションに住めます。土地も都会と比較すると信じられないくらい安いので、土地を購入してマイホームを建てるのは意外と簡単です。

野菜も新鮮で美味しいので安く購入できます。野菜の直売所に行けば都会のスーパーの半額くらいの値段で質の良い野菜が手に入ります。

地方の過疎化対策で大事なのは若い世代へのアプローチと交通インフラ

若い世代の興味を引いて過疎化を食い止める

過疎化というのは人口減少が原因で地域社会の機能が低下してしまい、地域全体に活気がない状態を意味します。これらの原因はたくさんありますが、代表的な例を挙げると「遊ぶところが少ない」などです。お年寄りはあまり気にならないかもしれませんが、「遊ぶところが少ない」というのは若い世代にとって不満が溜まるポイントです。過疎化している地域は田舎が多いので、東京のように商業施設を集めて盛り上げるのは難しいです。

しかし、田舎には東京にない広いスペースという武器があります。田舎の広いスペースを有効活用できれば若い世代の興味を引くことができます。若い世代に向けてアプローチするのであれば広いスペースを生かして若い世代が夢中になれるスポーツ施設などを作るのが効果的です。例えばスケートボードです。スケートボードは東京2020オリンピックで最も注目度を上げたスポーツと言っても過言ではないです。10代の若い日本人選手がメダルを獲得したことで「自分もスケートボードをやってみたい」、または「もっと真剣にやりたい」と思った若者も多いはずです。

若い世代に人気のあるスポーツでありながらスケートボード専用の施設というものは非常に少なく、日本では路上や空き地などでスケートボードを楽しんでいる人が多いのが現状です。東京のような土地が狭い地域にスケートボード場を作るのは難しいかもしれませんが、過疎化している田舎であればスペースが余っているので広いスケートボード場を作ることが可能です。思い切りスケートボードが楽しめるところがあれば若い世代は地方まで足を運んでくれますし、中には子供にスケートボードをやらせたいという理由で引っ越しを考えてくれる家族も増えるかもしれません。

地方の問題である交通の便を改善する

住みにくいと感じる理由の第1位は「交通の便が悪い」です。当然ですが住みにくい地域という認識を持たれてしまうとその地域の魅力度は下がり、それに比例して住む人は減少します。過疎化している地域を見ると、ほぼすべての地域で交通インフラの成長が止まっていて、多くの人は車をメインの移動手段にしています。

しかし様々な理由で「車を所有できない人」、「車を運転できない人」もたくさん存在します。地方の過疎化を止めるためには「車を所有できない人」、「車を運転できない人」へのアプローチが大事です。過疎化している地域の多くは駅もバス停も遠いので、電車やバス以外の移動手段が必要です。そこで効果的なのが過疎地に特化した定額の乗り物サービスです。

タクシーをたくさん利用するのはコスト的に難しいですが、定額制の乗り物サービスであれば月々決まった金額を支払って好きなだけ利用することが可能です。定額制の乗り物サービスは乗り放題なので、移動手段がネックになって消費行動を諦めてしまうことはなくなります。このようなサービスがあれば車を運転するのが難しいお年寄りはとても便利ですし、若い世代も車を所有する必要がなくなるので経済的負担も減ります。

全ての世代にとって使い勝手が良いサービスなので、このようなサービスが普及することで過疎化している地域でも活性化できる可能性が高いです。

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